2-3 ページ設定法(A5平綴じ)

 ここからは、実際に作る本をイメージしながらやっていきたいと思います。
 今回、試作品として使用する小説は拙作の『リオン・ビィノ氏の優雅なる一日』です。手前味噌ですみません(汗)。この作品、原稿用紙換算枚数183枚ほど(改行も枚数に入っています)、プレーンテキストで118KBになります。これを、A5サイズの紙に二段組で両面印刷していって、平綴じにしたいと思います(印刷すると小説部分だけで61ページ)。綴じ方については「3-1 製本の仕方概要」を参照してください。とりあえず今は、これを目指して説明していく、ということだけわかってもらえればいいです。
 それでは、Wordのページ設定をしましょう。メニューバーの一番左"ファイル"から"ページ設定"をクリックし、各タブを以下のように設定していってください。

 <文字数と行数>
  [フォントの設定]
   フォントサイズ:8pt
   フォント:MS 明朝
   英数フォント:日本語用と同じフォント
   文字方向:縦書き
   段数:2
 <用紙サイズ>
   用紙サイズ:A5
   印刷の向き:縦
 <余白>
   見開きページにチェック
   上:25
   下:15
   内:12
   外:15
   ヘッダー:10
 <文字数と行数>
   行数:27
   行間:12.7pt
 <その他>
   ヘッダーとフッダー:奇数/偶数ページ別指定

 設定箇所によっては、他の場所を設定してからでないと上記のように設定できない所もありますので、この順番で設定していくといいかと思います(違う順番でもできなくはないです、もちろん)。特に記さなかったところは、デフォルトのままで。それと、本を開いて左を奇数ページにするので、出来上がった本を開いてみるのとプレビューとでは余白の位置が逆になります。


 次に、段間をもう少し開けたいので、その調整をします。
 メニューバーの"書式""段組"の、"段の幅と間隔""間隔"の値を9mmにします。もし、段間に境界線を引きたいのなら、ここでチェックを入れておいてください。
 この段間の調整や境界線の有無、また、他のいくつかの書式は、小説を、今設定しているこのファイルに投入した後では変更できなくなるので(少なくとも私の環境では)、今のうちにやっておいたほうがいいです。


 これで、大元となるページの設定は終わりです。実際に文字を入れて印刷してみるとわかりますが、この設定だとけっこう文字がつまって見えます。文字の大きさや行間は、好みによって変えてくださいね。




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